胸郭は、胸椎、肋骨、胸骨で構成される骨格で、体幹の一部を構成します。また、心臓や肺、肝臓などの重要な臓器が収められ臓器を保護し、呼吸を助ける役割も担っています。 

胸郭と聞くと呼吸器としての役割をイメージされる方が多いかと思いますが、体幹を構成する要素であることから、運動器としての機能をもちます。

臨床では巻肩姿勢で胸郭を丸くして使っていることで頸部痛や腰痛などの原因となるケース、長時間座位姿勢で体幹筋力低下してしまい肋骨動作が異常を起こしていることなどがあります。胸郭は評価方法が難しく、確立されたものもないため見逃してしまいますが、体幹を安定させ流ためには運動器として非常に重要な部位です。

胸郭は硬くなって可動性が低下している、または肋骨が異常な運動を起こしていることが問題となります。今回のセミナーでは、胸郭を構成する肋骨や胸椎の触診や、呼吸や体幹の動きから椎間関節・肋椎間節の運動性を見る評価、実際に動きを改善させる胸郭の可動性をアプローチを行なっていきます。

 

 

臨床で対応できる疾患

・腰痛

・頸部痛

・肩こり

・長く座った後に痛む膝

・肋間神経痛

・体幹筋力低下

・肩関節可動域低下